連載コラム第十七話L電話占いマヒナ

幸せ女子と残念女子
婚活コミュニケーションアドバイザー
西澤史子の幸せな女になる為に
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第十七回 既婚女性が不倫をしてしまう理由
2017年11月2日
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昨今は男性有名人の不倫ネタだけでなく女優から政治家まで社会的に活躍している地位も名誉も手に入れている女性たちの不倫ニュースが世を賑わせています。
生涯愛そうと決めた相手と結婚をしたにも関わらず、何故不倫の恋へ走ってしまうのか。
不倫の恋に落ちる“きっかけ”は何なのでしょうか。

結婚して気付いたのは ”私は夫のことを好きではない“ ということ
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A子さんは郊外に住む二人のお子さんがいる40代の主婦。
20代半ばで結婚したご主人は都内の一流企業に勤めるサラリーマンです。

「パパに不満はありません。とてもいい人ですし、女癖が悪いとかお酒を飲みすぎるなんでこともありません。お給料は毎月すべて私に預けてくれますのでそこからやりくりをしています。贅沢はできないものの何とか二人の子供を育てていくだけのお給料を稼いでくれています。だから感謝しています。」

アイドルがそのまま大人になったような清純な雰囲気をもつA子さんが不倫に走った理由は小さなきっかけからでした。

「子供が通い始めた水泳教室の先生がとても好みのタイプだったんです。パパに不満はないけれど、彼と接しているうちに気付いたのは男としてそんなに好みではなかったということで…。」

水泳教室の先生だった彼から二人で飲みに行こうと誘われて、その日のうちに二人は不倫関係になりました。

「彼は独身ですからいつかは終わるとわかっています。私も家庭を壊す気持ちはありません。でも、彼と出会ってパパには感謝をしているものの男として好きではないということに気付いてしまったんです。だからもしかすると今の彼と別れても、また別の人と付き合ってしまうかもしれません。」

家族になるということは、恋人でなくなる ということ
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最近の既婚女性の不倫は、ひと昔前の様な家庭を壊すような大恋愛の不倫ではなく、A子さんの様に小さなきっかけからの軽い恋へと走るタイプがほとんどです。

そして、子供がいない既婚女性に比べるとその割合は子供がいる既婚女性の不倫率が高いのです。

結婚をしても夫婦二人だけの結婚生活は恋人の延長のようなもの。互いのベクトルは互いに向いている為、結婚した後も恋人同士のような関係を維持できます。
けれど、そこに子供が生まれ、二人の関係が恋人から家族になるとその関係性は大きく変化します。

「お互いにパパ、ママと呼び合うようになり、それはそれですごく幸せなんですが、男と女ではなくなりましたね。」

A子さんのきっかけは子供が水泳教室に行き始めたことではなく、家族になったことだったのかもしれません。
もちろんすべての人がそうではありません。子供が生まれても夫婦仲良く、恋人同士のような関係を維持している夫婦はたくさんいます。
けれど、欧米に比べてカップル文化が定着していない日本は家庭に恋愛の雰囲気を持ち込みにくいのも事実です。ハグやキスのようなフィジカルコミュニケーションではなく、目を合わせるだけで、阿吽の呼吸で解り合うことを得意とする私たちは、世界一のセックスレス国家としても有名です。それば何となく“家庭に恋愛とセックスを持ち込みむのはいかがなものか“と漠然と感じている日本人特有の価値観からくるものなのかもしれません。

結婚は現実、恋愛は非現実であって欲しいから
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「私にとって結婚は生活そのものです。失うつもりもありませんし、壊すつもりもありません。でも、結婚が生活そのものの現実だからこそ、非現実的な恋愛を外に求めてしまう気持ちを抑えることが出来ないんです。彼と付き合い始めてからの方がパパにも子供にも優しく出来る様になりましたし、家事や育児も手を抜かずにやっています。」

A子さんの様に不倫をしていることで家庭生活が上手くいっていると断言する女性は少なくありません。不倫をする前は不満をすべて旦那さんにぶつけていたけれど、不倫をしてから不満を感じなくなった、罪悪感からご主人を大切にしようと思ったと語る女性に多く出会いました。

「もしかすると家庭が上手くいっているのは不倫しているからなのかもしれないと感じる時があります。矛盾するようですが、不倫は家庭円満の秘訣なんじゃないかと…。こんなこと言ったら世間からバッシング受けると思いますが、そう感じている人は多いと思います。」

結婚は現実、でも恋愛は映画やドラマの中の出来事のように非現実的であってほしい。そう願う気持ちは解らなくありませんが、もし自分のパートナーも同じように不倫していたらどうするかとA子さんに聞いてみました。

「決定的な証拠を見つけるまで見て見ぬふりをするかもしれません。私が不倫をするのは家庭を壊したいわけでもなく、今付き合っている彼と結婚したいわけでもないから。」

多くの小説や映画の題材になってきた不倫。ひと昔前は破滅的な恋愛の代表として挙げられていた不倫も現代はその意味合いが変ってきているのかもしれません。

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著者:西澤 史子
著者:西澤 史子
1968年生まれ横浜市出身。株式会社ループ 代表取締役社長。
短大卒業後は、在学中に所属していたモデル事務所所属のモデル・MC,TVレポーターを経て某大手電器メーカーの法人営業を中心に13年間勤続後、年間四十万人以上を動員する業界最大手のカップリングパーティーイベント企画会社で、広報及び法人営業統括部長兼専属婚活アドバイザーとしてテレビ番組レギュラーを務め、年間100本以上の婚活企画をプロデュースし、地方自治体への婚活事業コンサルテーションも担当する。
2012年株式会社ループ設立。
コミュニケーションコンサルタントとして、活動領域をダイバーシティ、女性活用と育成、コミュニケーション教育へも広げ、全国で研修・講演を行っている。
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